悪魔な秘密の巫女男子

**


バタン

と、礼拝堂に続く扉がしまって
ぐるっと 
守護師の彼女が怖ーい顔で僕につめよった


「 あ さ ひ さまーーーっ!!!何やってるんですか?!」

「えぇぇ?僕、頑張ってたんじゃない?」

成功だよ。きっと。


「えぇ、式典は大成功です。
 ありがとうございます。」

ふかぶかーーと 頭を下げる。


だろ?

僕もなかなか いい感じにできたと思う。



「で、も、 どうして、よりによって 王様に『微笑む』んですかぁ??」


「え?」

微笑んでたっけ?


ちゃんと、無表情クールを心掛けたつもりだけど。
たしかに、ちょっと気が抜けて
笑ったかなーー


彼女は必死になって涙目。

なんか、すいません。




「ふふふ。なかよし、だねー!!!水ちゃん♪」
ふわりと優しい風が吹いて、
くるくるるーと、緑の妖精が僕と彼女の周りをまわる。


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