悪魔な秘密の巫女男子
彼女は、コホン。とひとつ咳払いをして
「風の使者、風の守護師はいかがなさいました?」
「ふふ。いまくるわー。」
「ちょっと、しーちゃん。はやいよっ。」
奥の通路からひょっこり顔を出したのは、
緑色の帽子に緑色の衣服をまとった『風の守護師』だろう。
あどけない
笑顔をにこーーっと向けてきた。
おもわず、
にこーーっと笑顔を返す。
「!!巫女。 だ か ら!!!」
「あーー・・・」
だって、こんなちびっこが 笑いかけたら
とりあえず返すじゃないか。
「ふふふ。大丈夫よぉ。うちの風ちゃんは、勘違いしないから。」
「はい。僕の祝福は しーちゃん だけで十分。
ですから、巫女ちゃんもあんまり笑顔を安売りしちゃだめだよ?」
「・・・はぁ。すいません。」
なんだろう。
小さい子に怒られてしまった。
「なんだ!水の!!
首輪もかけずに契約できたのか?」
「火の守護師さま!!」
水の守護師がびくっとなる。