悪魔な秘密の巫女男子
「よぉーし、ここなら静かじゃない?
ライガーお茶出してぇー」
ライガ と呼ばれた赤いライオンは、
静かに降り立った。
城から少し離れた丘の上。
少し開けたところに
僕らは降り立った。
相変わらず、くるくるーっとまわりながら
小さな妖精は飛び跳ねるように
赤いライオンを引っ張る。
「わかったよ。
ほら。『しぃちゃん』」
ぽわん。
と赤いじゅうたんとティーっセットが現れる。
すげぇ、魔法だな。
「やだ、ライガに言われたくない。
私をしぃちゃんって呼んでいいのは風ちゃんだけよ。」
ぷぅっとほほを膨らます。
どうしていいかわからず、
僕は、とりあえずその様子を立ってみていた。
赤いライオンはどかっと座り込む。
「まー、座れよ。若いの。
そして、ベールも外していいぞ。」
「え。でも」
「大丈夫だって。力もないのに、大役お疲れだったな。」
ぶわぁぁって汗が噴き出した。