悪魔な秘密の巫女男子

風の守護師はくすくす笑いながら見ていたが、
ふと、上を見て クスっと笑った。
「水さん。
 あなたの側近じゃないかなぁ。
 外で、入れなくて困ってる。」

「え??」

風の守護師は入口のほうを指差した。



「ごめん。僕らが入ってきた時に、結界破っちゃったから、
 風の結界を上から
 結界二重にしてたんだった。」

「えぇっ。そうなんですか?!
 スーラだと思います。
 すぐに、結界解除していただけますか??」

「いいよ。
 えっと、しーちゃん。一緒に入口にいって解除してきてくれない?」
「えぇぇl--!!やぁよ。
 私は、風ちゃんと・・・」


リラがぷうっとほほを膨らませて
ちょっと拗ねる様子で風の守護師に甘えた。


急に、ぴりっと空気が変わる。

「・・・風の使者。入口に行き、解除を。」

「!!・・・っ。了解。
 あー、もぅっ。行くわよ!水ちゃん!!」


「あっ。はい。お願いします」

ガタンと椅子から立ち上がって、
水の守護師はあわててリラを追いかけて
入口のほうへと 走って行った。


おいおい。
急になんだ?

雰囲気変わりすぎだろ。


急に、真顔になって リラに命令した
風の守護師をおそるおそると 覗き込むように
見つめた。

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