悪魔な秘密の巫女男子
今日も水の守護師がばっちり
女性メイクを施してくれて、
頭から顔までばっちりショールみたいなので隠してある。
一応、「水の巫女」に見えるとは思うけど
なんせ、王に 『巫女』と偽って謁見だからな。
何言われるのか・・・
てか、うまく 立ち回れるのか 僕ーーー。
「はぁ。」
思わず、ため息が漏れる。
「大丈夫でしょうか?巫女??」
「--はい。 あ。すいません。
また見てしまいましたか?」
「いえ、その、はい。あ。」
宰相さんが顔を赤らめて 言葉を詰まらせる。
なんだ?
水の巫女は見てはいけないとかって あったっけ??
「あの・・・申し訳ありません。
あまりに お綺麗なので見られると緊張するというか…」
・・・・ は ?
キレイって・・・僕?
ちょっと 焦る。
「あの、ありがと・・・」
言葉を言いかけて、ふと思い出す。
エラそうに、女性っぽく。
水の巫女は冷たくて、笑わなくて、愛想がない。