悪魔な秘密の巫女男子
こんな、ホストみたいに、あっさりと甘い言葉をかけられるのって
なんか、わらっちゃう。
しかも、
銀色のマントの上って。
余計座りにくいわ!!
って突っ込みたい。
あはははっと、ひとしきり笑った後、はーっと息を整える。
「わかった、わかった。
悪かったよ。
汚れるから、立っておく。」
「いえ、しかし・・・」
困ったように 宰相は僕を見つめた。
あぁ、耳が後ろに下がった。
なんか悪いことしたな。
「せっかくの綺麗なマントだから
汚れるのは、僕が・・・いえ私が嫌なんだ。」
座りにくいし。
「いえ、あなたの美しさには どの 服飾もかすみます。」
だ か ら、
そういうのが、 ちょっと 気恥ずかしいっていうか。
あ。そういうのを さらりといえると 女の子にもてたりするのか!
宰相さん 顔立ちキレーだもんな。
もてそうだ。
「マントは汚すなよ。
だって、宰相さんと同じ、きれいな銀色なのに。」
「・・・は、御意っ。」
ふわりと 片膝をつかれて
頭を下げられた。
いやいや、命令じゃないし。
そもそも、僕 君の上司じゃないし。