悪魔な秘密の巫女男子

この宰相はぎゅっとこぶしを胸のほうに当てて、
顔をあげて 僕を見つめた。


あぁ。やっぱり、金色の瞳。

すごいな。
作り物みたいに美しい。


「わが名は、ガルフ=コゲツ=ラクガン。
 
 水の巫女の為に
 何が起きてもマントを汚さず
 あなたをーー守る事を お許しください。」

「・・・・・・は?」



・・・・まて。

まて、まて、まて、


どういうことだ?


なにか、今の流れで なんか スイッチが入った?


というか、
噛み砕くと、僕 なんか 口説かれている?

意識過剰じゃないよね??


何が悪かった???


あせって、冷や汗が流れる。


宰相は耳を伏せて 

「・・・巫女?」

と 甘くささやいた。


おぉっと。
そーゆー声も 出せるんですね。

男だけど、ちょっと ドキッとする。



< 96 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop