悪魔な秘密の巫女男子
この宰相はぎゅっとこぶしを胸のほうに当てて、
顔をあげて 僕を見つめた。
あぁ。やっぱり、金色の瞳。
すごいな。
作り物みたいに美しい。
「わが名は、ガルフ=コゲツ=ラクガン。
水の巫女の為に
何が起きてもマントを汚さず
あなたをーー守る事を お許しください。」
「・・・・・・は?」
・・・・まて。
まて、まて、まて、
どういうことだ?
なにか、今の流れで なんか スイッチが入った?
というか、
噛み砕くと、僕 なんか 口説かれている?
意識過剰じゃないよね??
何が悪かった???
あせって、冷や汗が流れる。
宰相は耳を伏せて
「・・・巫女?」
と 甘くささやいた。
おぉっと。
そーゆー声も 出せるんですね。
男だけど、ちょっと ドキッとする。