悪魔な秘密の巫女男子
ちょっと 宰相が困ったように
立ち上がる。
あー、そうそう。
膝なんかつくなよ。
「すいません。水の巫女を困らせるつもりじゃ・・・」
「・・・。」
どうしよう。
返す返事が見つからない。
ふと目をやると
銀色のふさふさ しっぽまでしゅーんと 垂れ下がっている。
本当に
しっぽって気持ちを表すんだな。
というか、
そんなに落ち込まれると、僕が悪いことをしたみたいじゃないか。
うーん。
どうすれば、それっぽく
丸く収まるんだ?
えぇと、水・・・水の巫女。
必死で考える。
「み・・水は 捕えられず。
守り抜くものは、他にあるのでは??」
宰相は、びくっとした。
そして、一気に悲しげな表情になり
「はい。--守るべきものは 王でございます。」
よっしゃ。
どうやら返事は これで、正解らしい。。