悪魔な秘密の巫女男子

ちょっと 宰相が困ったように
立ち上がる。

あー、そうそう。
膝なんかつくなよ。


「すいません。水の巫女を困らせるつもりじゃ・・・」

「・・・。」

どうしよう。

返す返事が見つからない。

ふと目をやると
銀色のふさふさ しっぽまでしゅーんと 垂れ下がっている。

本当に
しっぽって気持ちを表すんだな。



というか、
そんなに落ち込まれると、僕が悪いことをしたみたいじゃないか。



うーん。

どうすれば、それっぽく
丸く収まるんだ?



えぇと、水・・・水の巫女。


必死で考える。

「み・・水は 捕えられず。
 守り抜くものは、他にあるのでは??」

宰相は、びくっとした。

そして、一気に悲しげな表情になり
「はい。--守るべきものは 王でございます。」


よっしゃ。
どうやら返事は これで、正解らしい。。

< 97 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop