姫と王子の物語
あれ…何か視線を感じる。
麻貴…でもない。若王子くん…でもない。誰だろう…。
「豊崎さん…ちょっといいかしら。」
誰かと思ったらいつも若王子くんにくっついてる秋山さん、木本さん、相川さん、森口さんでした。
「あなたさぁ…。ちょっと可愛いからって翔にベタベタしないでくれる?名前が姫王子だからって浮かれやがって調子乗ってんじゃないわよ。」
若王子くんモテモテだからライバル多いんだよね…。こわいなぁ。
「私そんな事思ってない!…けど私、若王子くんがすき!この気持ちは誰にでも止められない…!」
「ふざけんじゃねえよ!!」
秋山さんの手が、私の頬に近づく。