姫と王子の物語
「よせ、秋山。」
若…王子…くん?
「あぁ…、ご、ごめんなさい!」
「行っちゃった…。」
さっきの若王子くん、王子様みたいだだったなーー。
前の放課後見せた笑顔とは別の、凛々しい怒った顔。
若王子くんの怒った顔、初めて見た。
「大丈夫だったか?姫。」
「う、うん…ありがとう。」
「そんなお礼言われるような事はしてないぜ!てゆうか姫、俺の事好きって本当?」
ゲ!今の話聞かれてた〜〜〜〜!!!
どうしよう麻貴!恥ずかしすぎて頭爆発しちゃいそうだよ!!!
ダメ、私。これは自分で決めないと…!正直に…正直に…スマイルスマイル。
「好き…だよ。若王子くんの事。好き。」