姫と王子の物語
しまっったぁ〜〜〜〜!
こんな日に限って…なんで寝坊するの!…はぁはぁ。
今日朝一番に学校来て、若王子くんに「おはよう♡」って言うつもりだったんだけどなぁ…しくしく。

「姫ーーーーーーッッッ!!!」

もしや…まさか…この声は…!!

「若王子くん!?!?」
も遅刻なのー!?!?キャーー!しかもしかもしかもさっき姫って…!姫って呼んだ姫って呼んだ姫って呼んだ!!
たまには遅刻も悪いことじゃないのね☆
「…っく、もう間に合わない、姫!こっちから入るぞ!」
「ちょっと待って!こっちからは門はないから…きゃあ!」
若王子くんが私の体を抱き上げ、柵を飛び越える。こんなことがあるならダイエット…しといた方が良かったかな…?
「あっちまで走ってられっかよ…もう」
若王子くんが近い…鼻から鼻までの距離5センチくらいかしら…
「ん?どうした姫?顔が赤いぞ?朝から真っ赤な鯛でも食ったのか??」
ドキドキが止まらないよ…!
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