かわいい、あいつ
それから歩いて数分。
路地を抜け出してちょっと都会なところ。
「あ、先生」
そこに保育園があって、入り口に先生らしき人が立ってた。
「莉衣ちゃん今日もありがとう」
「いえ。莉架をお願いします」
「ええ。…あ、彼氏くん?まぁ…お似合い」
「いや彼氏じゃ…」
「莉架ちゃんはまかせて。二人で楽しんでね」
「え、いや………。まぁ、はい」
そうだった。
莉架ちゃんのことで忘れてたけど、本当の目的は学校に行くことだった。
「イケメン翼くん!」
「…………ん?え、俺?」
「うん!莉衣お姉ちゃんをお願いします!」
「え、あっはい!」
莉架ちゃんが敬礼したから思わず俺まで敬礼。