未来予想図
あたしは彼の唇に指を一本軽く添えて

「日枝クンは、みんなのアイドルやけん…そんな事軽々しく言っちゃダメ!その気持ちだけであたしは幸せなんだから…」

それを聞いて彼は軽く笑い

「俺は欲しい物は誰にも遠慮する事無く手に入れて来た。だから今回は、おめぇを手に入れる。俺の命を救うって事は、そんだけの価値があるんだぜ」

彼らしいって言えば彼らしい。

そこまで言われてカマトトぶってるのも…ね

あたしは引き寄せられるように彼の腕の中へ…

「ねぇ日枝クン…あたしみたいのでいいと?」

恐る恐る聞いてみた。

果たして彼の返事は?
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