四十九日間のキセキ
「おかえりなさい、今日もお仕事お疲れさまでした」

「ただいま紗弥加、今日のご飯は何かな?」

「今日は麻婆豆腐よ。あともうちょっとなの、少し待っていてね」

「わかった、慌てなくていいからな」

「うん、ありがとう」

その後料理が出来上がると、紗弥加はそれらをテーブルに並べ始めた。

「おっ出来たか、俺も手伝うよ」

料理が出来上がったことに気付いた拓海が共にテーブルに料理を並べ始める。

「ありがとう拓海、でも大丈夫よ、拓海はお仕事して疲れているんだから座って待っていて」

「大丈夫だって、料理を並べるくらいすぐだろ? それに食べるのは俺たちなんだからこの位自分でやらないと」

そうこうするうちにすべてを並べ終えようとしていた。

「でもこれで最後よ、さあご飯食べよう」

「そうだな食べようか。今日もまた美味そうだな、いただきます」

そして二人で夕食を食べ始めた。

「どう拓海、おいしい?」

「美味いよ、相変わらずおまえの料理はいつ食べても美味いな?」

「そう? ありがとう、そう言ってくれると嬉しいわ」

その後も仕事が休みになると二人で出かけていたが、二人で会話をしながら歩いていると拓海は決まって妙な視線を感じていた。
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