四十九日間のキセキ
【第九章】『親友との再会』
二日後坂本が紗弥加の病室を訪れると、そこには紗弥加の両親もやってきていた。
「どうですか奥山さん具合の方は」
「特にどうってことはないかな? いつも通りよ先生。それよりどうしたんです今日は、今は回診の時間じゃないですよね」
「お父さん方も来ていたんですね、それならちょうどよかった。今後の治療について話しておこうと思って」
「分かりました。お願いします」
それは孝之の声であり、その声に続くように説明を開始する坂本。
「では説明を始めますね。ご両親からも説明があったと思いますが奧山さんの肺に転移が確認されました。これからその転移したがん細胞を取り除く治療をします」
「それはどういう治療をするんでしょうか、また手術をすれば治るんですよね?」
香織がすがるように尋ねると、坂本は静かな声で続ける。
「今回手術は考えていません。抗がん剤と放射線での治療を考えています」
「それは手術をする必要がないということですか? それとも手術ができないということですか?」
紗弥加の尋ねる声に笑顔をもって応える坂本。
「どうですか奥山さん具合の方は」
「特にどうってことはないかな? いつも通りよ先生。それよりどうしたんです今日は、今は回診の時間じゃないですよね」
「お父さん方も来ていたんですね、それならちょうどよかった。今後の治療について話しておこうと思って」
「分かりました。お願いします」
それは孝之の声であり、その声に続くように説明を開始する坂本。
「では説明を始めますね。ご両親からも説明があったと思いますが奧山さんの肺に転移が確認されました。これからその転移したがん細胞を取り除く治療をします」
「それはどういう治療をするんでしょうか、また手術をすれば治るんですよね?」
香織がすがるように尋ねると、坂本は静かな声で続ける。
「今回手術は考えていません。抗がん剤と放射線での治療を考えています」
「それは手術をする必要がないということですか? それとも手術ができないということですか?」
紗弥加の尋ねる声に笑顔をもって応える坂本。