四十九日間のキセキ
【第十四章】『第五クール開始』
一週間の仮退院が終了し、紗弥加は再びあの病室へと戻ってきた。
「おかえり奥村さん」
「ただいま先生」
「とりあえず一週間ここでゆっくりしてね。一週間後の月曜日から第五クールを始めるからね」
「はい分かりました。今日からまたよろしくお願いします」
そういって坂本医師に頭を下げる紗弥加。
そして日曜日、この日は朝陽が葵とともに病院を訪れた。
「来たぞ紗弥加」
朝陽の一言に応える紗弥加。
「今日も来てくれたのね、ありがとう」
「そんな礼なんていいよ、友達なんだから当たり前だろ?」
「だってほんとに来てくれてありがたいんだもの、お礼くらい言わせてよ」
そこへ葵が助け舟を出す。
「いいんじゃないお礼くらい言わせてあげれば。あたしたちからすればお礼なんていらないけど、紗弥加たちからすればわざわざお見舞いに来てもらって何も言わないのも変じゃない?」
「そうだな? それよりこの前は俺紗弥加の家に見舞いに行けなくてごめんな」
朝陽がひと言納得の声と謝罪の言葉を口にすると、それに紗弥加が応える。
「いいのにそんな事、お仕事なんでしょ仕方ないわ」
そんな紗弥加に問いかける葵。
「おかえり奥村さん」
「ただいま先生」
「とりあえず一週間ここでゆっくりしてね。一週間後の月曜日から第五クールを始めるからね」
「はい分かりました。今日からまたよろしくお願いします」
そういって坂本医師に頭を下げる紗弥加。
そして日曜日、この日は朝陽が葵とともに病院を訪れた。
「来たぞ紗弥加」
朝陽の一言に応える紗弥加。
「今日も来てくれたのね、ありがとう」
「そんな礼なんていいよ、友達なんだから当たり前だろ?」
「だってほんとに来てくれてありがたいんだもの、お礼くらい言わせてよ」
そこへ葵が助け舟を出す。
「いいんじゃないお礼くらい言わせてあげれば。あたしたちからすればお礼なんていらないけど、紗弥加たちからすればわざわざお見舞いに来てもらって何も言わないのも変じゃない?」
「そうだな? それよりこの前は俺紗弥加の家に見舞いに行けなくてごめんな」
朝陽がひと言納得の声と謝罪の言葉を口にすると、それに紗弥加が応える。
「いいのにそんな事、お仕事なんでしょ仕方ないわ」
そんな紗弥加に問いかける葵。