四十九日間のキセキ
「ほんとなのそれ、それっていつ頃?」
「さっきよ、一時間くらい前に帰ったかな?三人でお茶を飲みながらいろいろ話してその後様子を見に来たけど、あなたまだ寝ていたから今日のところは帰るって。それで帰っていったわ」
「そうだったの。なんか二人に悪いことしちゃったな?」
「そうね、今度来てくれた時にでも謝っておくといいわ」
ところがこの時、紗弥加はある事実に気が付いた。
「待ってお母さん! あたし隼人に寝顔を見られたって事?」
「望月君本人が見たかどうかは分からないけどおそらく見たんじゃない?」
「やだ恥ずかしい!」
両手で顔を覆い恥ずかしがる紗弥加。
「良いじゃない見られたって、もう高校生じゃないのよ。いい大人なんだから恥ずかしい事ないでしょ?」
「確かにそうだけどさ」
この時紗弥加は元彼である隼人には無防備な姿を見られたくないと思っていた。
自宅へと帰った葵はこの日の病院での出来事を朝陽に報告する。
「朝陽話しがあるの」
「なんだ、もしかして紗弥加の事か?」
「どうしてわかったの?」
驚きの声を上げる葵に朝陽が応える。
「さっきよ、一時間くらい前に帰ったかな?三人でお茶を飲みながらいろいろ話してその後様子を見に来たけど、あなたまだ寝ていたから今日のところは帰るって。それで帰っていったわ」
「そうだったの。なんか二人に悪いことしちゃったな?」
「そうね、今度来てくれた時にでも謝っておくといいわ」
ところがこの時、紗弥加はある事実に気が付いた。
「待ってお母さん! あたし隼人に寝顔を見られたって事?」
「望月君本人が見たかどうかは分からないけどおそらく見たんじゃない?」
「やだ恥ずかしい!」
両手で顔を覆い恥ずかしがる紗弥加。
「良いじゃない見られたって、もう高校生じゃないのよ。いい大人なんだから恥ずかしい事ないでしょ?」
「確かにそうだけどさ」
この時紗弥加は元彼である隼人には無防備な姿を見られたくないと思っていた。
自宅へと帰った葵はこの日の病院での出来事を朝陽に報告する。
「朝陽話しがあるの」
「なんだ、もしかして紗弥加の事か?」
「どうしてわかったの?」
驚きの声を上げる葵に朝陽が応える。