いらっしゃいませ!   〜レギュラーですか?それともハイオクですか?〜
「瑠璃ちゃん…ご主人様…僕の事でケンカしないで下さい」

正気に戻ったシェルが呟いた。

「シェル、シェル…しっかりしい!小倅がアンタを直しちゃあけん…諦めんどき」

あたしは、闇雲にシェルを揺すって励ましたけど…

「瑠璃ちゃん…前にも言ったけどご主人様は財閥って言っても分家。それに僕は生活必需品って訳でもありませんし…僕は、ご主人様が僕無しで普通に女の子と付き合えたら何の未練もありませんから…」

シェルは自分の死を予感しているらしい

「シェル、弱音吐くな!お前の修理代ぐらい何とか工面するよ。場合によっちゃレクサス叩き売ればいいだけやし…」

小倅まで…諦めてると思ってたけど…
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