いらっしゃいませ!   〜レギュラーですか?それともハイオクですか?〜
まぁいいや。何か魂胆あるんやろうけど誘いに乗ってやるか

「うんわかった…バイト9時までやけど…待っててくれると?」

なんて言いながらハイオクのホースを引っ張ると

「あと一時間あるもんな…あ、ついでにオイルとワイパーの交換も頼む」

そこまでするか…どうやら小倅のヤツあたしに惚れたな…

「瑠璃ちゃん…うちのご主人様あんなんだけど、まさか瑠璃ちゃんまでって事無いよね?」

どうやらシェルも気付いてるらしい…どこまで気のきいたロボットなんだよと思いつつ、いつもの様に口にホース突っ込み

「ハイオク入りま〜す」

多少不安は残るが、これも時給アップの為

あたしは、いつも以上の笑顔でレバーを握った。
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