拒食少女恋愛中
中学時代。
私。木沢柚奈は、斎木淳と付き合っていた。
小学4年生の時。同じクラスになってから大好きだった淳に告白されたのは中学2年の夏。
丁度、こう蒸し暑い季節だった。
サッカー部の淳と吹奏楽部の私。
暑い太陽の日差しが照るグラウンドを走り抜ける君をいつも音楽室の窓からみていた。
シュートを決めるたびにガッツポーズしながら整った顔をくしゃくしゃにして笑う君が大好きだったから。
だけど、君には彼女がいた。
淳の彼女さんは、テニス部。小麦色にやけた細長い足でコートをかけ、ラケットでボールをうつ姿は女の私でも惚れてしまうほど綺麗なものだった。
それに、淳は昔からモテていてその彼女さんともお似合いで・・・私にかなうはずがない
って・・・・わかっていたから。
だから私は、今の友人関係が崩れないようこの思いが伝わらないよう淳を思い続けた。
だけど、ある日の放課後。
いつものように帰る準備をしていると淳と仲のいいサッカー部友達の啓太が話しかけてきた。
「淳が、放課後。理科室でまっててほしいんだって」
「え・・・うん。わかった」
啓太は、「じゃあっ」と片手をあげてすぐに走り去っていってしまった。
人見知りの私は、そこで啓太を呼び止めて理由をきけるはずもなくもやもやした気持ちで部活を終えた。
延長のかかるサッカー部をまつのはなんだか心細かったけど、淳のためなら。
淳にあえるから、全然『苦』ではなかった。
6時50分。
時計の針が、どんどん進むのを見て「このままきてくれなかったら・・・・」と不安になったときだった。
ガラッと、理科室のドアがあく音がした。
振り返るとそこには汗だくになったジャージ姿の淳があった。
心臓がどくん・・・と音をたてる。
淳との距離が近くなるにつれて大きくなる心臓の音。
実は、ちゃんと淳と向き合ったことがなくて・・・。
私の1メートルあたりで私は我慢の限界でものすごい勢いで後ろにさがった。
「ごめんなさいっ!!緊張してこれ以上っ淳君が私の近くには来てはいけない警報が体のなかででていますっ!!」
「・・・・え」
(あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)
やってしまった・・・・。
私は、顔を真っ赤にしてうつむいた。
絶対、変な人だと思われた!!気持ち悪いっておもわれた!!嫌われた!!
それになんで、私のことよんだの!?まさか、嫌いだから!?目障りだった!?
じゃあ、余計に嫌われちゃったじゃん・・・何してんの私。ばかぁ。
私の頭のなかで色々な考えがグルグルとまわる。
・・・・と、頭上から「くくくっ」と笑い声がきこえた。
「っふ・・・・はははははは、あはははは」
淳が、笑っていた。
「ほんとっ・・・・面白いよな。木沢って」
「ごめんなさい」
「なんであやまるんだよっ、あははっ・・・かわいすぎだから」
「え?」
淳は、遠ざかってしまった私に大股で一歩近づいて微笑んだ。
「木沢柚奈。お前のそういうとこ好きだった。俺と・・・よかったら付き合ってくれない?」
頭の中が真っ白になる。
信じられなくて。
訳が分からなくて。
混乱しすぎて。
・・・・嬉しすぎて。
そのあとのことは、よく覚えていないけど。
とにかく泣きながら返事をしたことはおぼえてる。
そして、あの大好きな笑顔で微笑んでくれたのも・・・・・
覚えてる。
私。木沢柚奈は、斎木淳と付き合っていた。
小学4年生の時。同じクラスになってから大好きだった淳に告白されたのは中学2年の夏。
丁度、こう蒸し暑い季節だった。
サッカー部の淳と吹奏楽部の私。
暑い太陽の日差しが照るグラウンドを走り抜ける君をいつも音楽室の窓からみていた。
シュートを決めるたびにガッツポーズしながら整った顔をくしゃくしゃにして笑う君が大好きだったから。
だけど、君には彼女がいた。
淳の彼女さんは、テニス部。小麦色にやけた細長い足でコートをかけ、ラケットでボールをうつ姿は女の私でも惚れてしまうほど綺麗なものだった。
それに、淳は昔からモテていてその彼女さんともお似合いで・・・私にかなうはずがない
って・・・・わかっていたから。
だから私は、今の友人関係が崩れないようこの思いが伝わらないよう淳を思い続けた。
だけど、ある日の放課後。
いつものように帰る準備をしていると淳と仲のいいサッカー部友達の啓太が話しかけてきた。
「淳が、放課後。理科室でまっててほしいんだって」
「え・・・うん。わかった」
啓太は、「じゃあっ」と片手をあげてすぐに走り去っていってしまった。
人見知りの私は、そこで啓太を呼び止めて理由をきけるはずもなくもやもやした気持ちで部活を終えた。
延長のかかるサッカー部をまつのはなんだか心細かったけど、淳のためなら。
淳にあえるから、全然『苦』ではなかった。
6時50分。
時計の針が、どんどん進むのを見て「このままきてくれなかったら・・・・」と不安になったときだった。
ガラッと、理科室のドアがあく音がした。
振り返るとそこには汗だくになったジャージ姿の淳があった。
心臓がどくん・・・と音をたてる。
淳との距離が近くなるにつれて大きくなる心臓の音。
実は、ちゃんと淳と向き合ったことがなくて・・・。
私の1メートルあたりで私は我慢の限界でものすごい勢いで後ろにさがった。
「ごめんなさいっ!!緊張してこれ以上っ淳君が私の近くには来てはいけない警報が体のなかででていますっ!!」
「・・・・え」
(あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)
やってしまった・・・・。
私は、顔を真っ赤にしてうつむいた。
絶対、変な人だと思われた!!気持ち悪いっておもわれた!!嫌われた!!
それになんで、私のことよんだの!?まさか、嫌いだから!?目障りだった!?
じゃあ、余計に嫌われちゃったじゃん・・・何してんの私。ばかぁ。
私の頭のなかで色々な考えがグルグルとまわる。
・・・・と、頭上から「くくくっ」と笑い声がきこえた。
「っふ・・・・はははははは、あはははは」
淳が、笑っていた。
「ほんとっ・・・・面白いよな。木沢って」
「ごめんなさい」
「なんであやまるんだよっ、あははっ・・・かわいすぎだから」
「え?」
淳は、遠ざかってしまった私に大股で一歩近づいて微笑んだ。
「木沢柚奈。お前のそういうとこ好きだった。俺と・・・よかったら付き合ってくれない?」
頭の中が真っ白になる。
信じられなくて。
訳が分からなくて。
混乱しすぎて。
・・・・嬉しすぎて。
そのあとのことは、よく覚えていないけど。
とにかく泣きながら返事をしたことはおぼえてる。
そして、あの大好きな笑顔で微笑んでくれたのも・・・・・
覚えてる。