夏の足跡
夢と出会い
7月 去年より暑く蒸し暑い空気が私を襲う。
頭の中で私は、夢を見ている。
一人の男の人がぼやけて見える、だが私に微笑みながら何かを呟いている。
私は彼のてを掴もうとするが遠ざかる。
彼は私を後にゆっくりと見えなくなった。
目が覚めたのは9時、もうすでに学校には30分の遅刻だ。
さすがにここまでくると何故か余裕というものが沸き上がる。
「よっこらせ」私は起き上がって、もうろうとする頭をかかえ学校に行く支度をする。
用意をしながら最近よく見る夢の事を考えていた、あの男の人は誰なんだろう?何でいつも消えるんだろう?
そう考えてるうちに全ての用意が済み、家を出た。
通学路には、当たり前のように学生の姿は無く、聞こえるのは辺りに響くセミの鳴き声だけ。
既に一時間目は終わっている時間だった。
これはまた不運な事に通学時間は30分、なかなか遠い。
耳にイヤホンを付けて下りの坂を降りていく。
坂の中盤あたりで何故か胸がざわつき左右を見渡す、その時ふと目に止まった古い木製の家。
学校があることはすっかり頭から消えてしまった。私は高鳴る胸の鼓動にワクワクした。
ゆっくりと家に近づき窓をそっと見た。
そこには一人の男の人がカメラ片手に椅子に座っていた。それもたった一人で。
ずっと見つめていたせいか男の人はこちらに気がつき目が合った。
私は顔が急に熱くなり、窓の下にしゃがみこんだ。鼓動が速くなる。
ギィーっと扉の開く音がした。
「不法侵入だ」と低い声が聞こえた。
私は汗ばむ手を地面につき、勢いよく立ち上がった。
頭の中で私は、夢を見ている。
一人の男の人がぼやけて見える、だが私に微笑みながら何かを呟いている。
私は彼のてを掴もうとするが遠ざかる。
彼は私を後にゆっくりと見えなくなった。
目が覚めたのは9時、もうすでに学校には30分の遅刻だ。
さすがにここまでくると何故か余裕というものが沸き上がる。
「よっこらせ」私は起き上がって、もうろうとする頭をかかえ学校に行く支度をする。
用意をしながら最近よく見る夢の事を考えていた、あの男の人は誰なんだろう?何でいつも消えるんだろう?
そう考えてるうちに全ての用意が済み、家を出た。
通学路には、当たり前のように学生の姿は無く、聞こえるのは辺りに響くセミの鳴き声だけ。
既に一時間目は終わっている時間だった。
これはまた不運な事に通学時間は30分、なかなか遠い。
耳にイヤホンを付けて下りの坂を降りていく。
坂の中盤あたりで何故か胸がざわつき左右を見渡す、その時ふと目に止まった古い木製の家。
学校があることはすっかり頭から消えてしまった。私は高鳴る胸の鼓動にワクワクした。
ゆっくりと家に近づき窓をそっと見た。
そこには一人の男の人がカメラ片手に椅子に座っていた。それもたった一人で。
ずっと見つめていたせいか男の人はこちらに気がつき目が合った。
私は顔が急に熱くなり、窓の下にしゃがみこんだ。鼓動が速くなる。
ギィーっと扉の開く音がした。
「不法侵入だ」と低い声が聞こえた。
私は汗ばむ手を地面につき、勢いよく立ち上がった。