男バスルーキーは女子高生！？

リ「食欲ない。」

私はベットに

寝そべったまま答えた。


春「そうか。・・・。」

扉の向こう側で

春の悲しそうな声が聞こえた。


リ「あ、全然元気だから

　　安心してよ！」

私は出来るだけ明るい声で言った。


春「・・・腹減ったら

　　冷蔵庫の中に鯵が入ってるから

　　ちゃんと焼いて食えよ。」

少しだけ、

春の声のトーンが

上がった気がする・・・・。


春が元気ならいいけど・・・。

昔からの幼馴染だし

よく助けてもらったから、

春のことだけは

信用できるっていうか・・・・

私は春がドアの前から

いなくなった事を確認すると

またベットの中で眠った。


その夜、夢を見た。

快や愁、奏や春までが

私から遠ざかっていく夢・・・。

春の「お前なんかいなくなればいいのに」

と言う声で目が覚めた。

窓からは朝日がカーテンから漏れていた。

もう朝か・・・・。


春がそんなこと言うはずないのに

なに怯えてるんだ私・・・。

大丈夫。大丈夫。

私は心の中で唱えてから

シャワーを浴びた。