初めての人は、失う辛さを教えてくれた





家に帰ってから
いつものように






頼輝とメールのやりとりをした。









「今日すれ違ったな」






なぜかそんなメールが
嬉かった








すれ違っただけなのに

一つの会話になるって
なんか幸せだな







「うん!すれ違った笑」

なんてふざけた感じで返した








そんな日々は続いたけど




メールという



機械の壁から




脱け出せなくて














一歩も踏み出せていなかった




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