コイアメ、コイトモ
「……本当?」


「本当」


その一言を放ち微笑む奏に頬を紅潮させながらも、京介は喜びを顔に表した。


「京介さん」

「何?」


その一言に。

その瞳に。

その声に。

その表情に。

その紅色に染まった頬に。

その仕草に。

そのいじらしさに。

その全てに。

心を奪われてしまった。

叶えたくなった。


「ずっと一緒にいてくださいね?」


心が求めた。求めてしまった。
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