コイアメ、コイトモ

コイブミ~とある団子屋の少女の噺~

痛い。

本当です。……確かに私は鴻上家の末っ子、京介と交際を始めました。

本当です。

信じてください、父さん。母さん。


私はヘマなどしません。

本当に惚れているのではないかって?……そんなことはないです。

二人の為なら。私が愛される為なら。

……え?今なんと?

長男に毒を盛った?……何をしているのですか!!行動が早すぎるじゃないですか!!第一末っ子だけでいいとイタッ。

何をするのですか?

確かに手段は選ばない方がいいかもしれません。それでも、それはあんまり……!

………いいえ。断じて私は京介なんかに惚れていない。


それなら?それならなんと言うのですか。

?!

それは駄目でしょう!!いくらなんでも!!

もしそれで怪しまれでもしたら……!はたまた見つかるかもしれないのに……!!

惚れていないならできるだろう?……ええ、そうです。ですがそれとこれとでは話がッ?!

……分かりました。

私もそう馬鹿ではありません。このまま抗議し続けるとどうなるか――それくらいわかります。

それでは、私は行ってまいります。





私は……!!
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