私の彼氏は親友とデキていました


「愛衣?行こ!」

美麗が私の顔を覗き込む。


美麗と私と俊は同じクラス。

三人同じクラスになれたのは高校になってからが初めてで、凄く嬉しかったのを今でも覚えている。





「うんっ」


俊も女子達から上手く逃げてきたみたい。

靴箱に行き上靴を履く。

チラッと横を見れば、ドサッと音をたてて俊の靴箱から落ちる何か。



まぁ、何かって言ったって
そんなの一目瞭然だよね。




「....今日も大量だね、ラブレター」


そう、俊宛のラブレター。



今時ラブレターなんて珍しいよね。



だって今は
メールや電話があるからね。


でもみんな俊に告白する時は手紙か直接なんだ。




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