私の彼氏は親友とデキていました

......教室で食べたくないんだよなー。

目線が気になるんだよね。
特に俊を見る女子の目が。

それでも、3人で食べれるのだったらどこでもいいや。


「それでねそれでね!」

卵焼きを食べながら、無邪気な笑顔で話す美麗を見る。

もう本当に可愛いんだから。


「あははっ」

そんな美麗に私と俊が笑って。


あー.....幸せだな。

やっぱり3人で居る時間は幸せだ。








お昼を食べ終わって、また退屈な時間が始まった。


本当に授業嫌い。

先生の声が、子守唄に聞こえてくるんだよね。

特に古典の高林先生の声は危ない。

男の人独特の低めの声が心地よくて
いつも寝てしまう。


同じ日本語なのに、何を言っているかわからない先生の声をボーッとしながら聞く。



......あっ、黒板の文字がゆらゆらしてきた。


瞼が、重い。

目をこすって瞼を閉じないようにしてみるけれど......駄目だ。



これ、寝ろって言ってるようなもんだよね?

私は大抵授業は寝て過ごしている。

だから成績も.....うん。






もう限界.....。

そう思った瞬間、重かった瞼が勝手に閉じていき暗闇の世界へと堕ちた。
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