私の彼氏は親友とデキていました




「......好きな人、、、」



戸惑って、どうしたらいいのかわからない様子の俊。

ーーーー普通の彼氏と彼女だったら

『好き』って言葉が普通に言い合えるのに。


彼氏の好きな人は彼女で。
彼女の好きな人が彼氏で。

それが普通のカップル....彼氏と彼女なのに。


......普通のカップルになりたかったな。

『好き』って言い合える。

『好き』って言ってもらえる。


カップルになりたかったな。


......そんなの今更無理だよね。

......わかってる、わかってるよ。




「そんなの.....愛「違うでしょ」



俊の言葉にかぶせる。

そんな嘘、聞きたくない。


"偽り"なんてもうたくさん。





そんな嘘の気持ちを聞いたって、
もらったって、全く嬉しくない。





「違うって....?」

俊は私が何を言いたいのか
薄々気づいてるんだろう。




瞳が、ゆらゆらと揺れている。


「.....俊、
私はもう偽りなんていらない」


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