私の彼氏は親友とデキていました
涙が出そうになる。
熱い、熱い。
イタい、イタい。
でも、今泣いたら俊を困らせる。
最後くらい、いい彼女でいたいの。
だから泣くな、
「......愛衣。
俺も大好きだったよ」
もっと前に、そして
過去形じゃないその言葉を
聞きたかったな、なんて。
「うん、じゃあ終わりにしよう。
今から中庭に行ってあげて?
そこで美麗が待ってるから。
ちゃんと自分の気持ち伝えてきて」
「愛衣......ありがとう。
本当にありがとう。
俺、愛衣を好きになれて、
愛衣に出会えて本当によかったよ」
「私も俊に出会えて本当良かったよ。
.....ほら、美麗が待ってる。
早く行ってあげて?」
精一杯の笑顔を俊に向ける。