私の彼氏は親友とデキていました
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「....いっ、あい、....愛衣!!」
「....ーんっ」
.......声が、聞こえる。
でも駄目。起きられない。
せっかくいい気持ちで寝てるのだから、起こさないでよ。
.....もう少し、寝かせて。
「....愛衣!!!」
「おわっ!」
鼓膜が破れそうなくらいの大きな声が聞こえて、一気に目が覚める。
瞼を開けた瞬間、私の目に飛び込んできたのは美麗のドアップ。
「もうっ、いつまで寝てるの!」
目覚めたすぐ後には
キーンとなるような美麗の声。
「ごめんごめん」
両手を前に合わせ拝む体制で美麗に謝っていると
「早く支度しろ、帰るぞ」
教室の入り口付近の扉に立っていた
俊が私達に声をかけてきた。
でも....えっ、ちょっと待って。
「美麗....今何時?」
「今?4時を少し過ぎたところだよ」
4、、4時!?
私ったらそんなに寝てたの!?
慌てて立ち上がり周りを見渡す。
....誰もいない。
うん。見事に誰もいない。