私の彼氏は親友とデキていました

これで落ちる心配なし。

そう思ってたら



「そこじゃねぇ。こっち」



上城君が私の手を掴み、自分の腰に私の手をまわした。



そうなれば、必須的に私は上城君に
後ろから抱き着く形になってしまうわけで.....。




体温が上昇してくのを感じながら
慌てて手を離そうとしたら、すでに自転車は動き始めていて。





2人乗りをあまりしたことがなかった私は上城君から手を離すことが出来なくなってしまった。








久しぶりの自転車は随分気持ちが良くて。



いつも見てる景色が、なんだか違う景色に見えて不思議だ。





「自転車乗ったの久しぶりっ」



久しぶりに自転車に乗ったことで
テンションが上がって声が弾んだ。