私の彼氏は親友とデキていました


「いきなりどうしたの?」



私がそう聞くと、掴んでいた腕を離してゆっくり話出した美麗。







「私の時もそうだった。
いつも愛衣は自分より人のこと。

優しいから。愛衣は優しいから。

でも、その優しさがいつも愛衣自信を傷つけてる。

愛衣....上城君の事好きなんでしょ?

好きなのに何で気持ちを閉じ込めようとするの?」








美麗に言ったことなかったのに。


上城君の事好きなんて言ったことなかったのに。




ばれてたんだ。






「うん、好きだよ。上城君のこと。
でも私は上城君の事好きになっちゃいけなかったの。

香里ちゃんが好きだから。
私は諦めるの。

私は優しくなんかない。

自分で突き放したのに、上城君と仲良くする香里ちゃんを見て、黒い気持ちになる。


そんな自分が、嫌いだよ」








香里ちゃんの事、好きなのに。

大事な友達なのに。


香里ちゃんに嫉妬してる自分がいて、そんな自分が嫌い。


< 266 / 485 >

この作品をシェア

pagetop