私の彼氏は親友とデキていました
「いきなりどうしたの?」
私がそう聞くと、掴んでいた腕を離してゆっくり話出した美麗。
「私の時もそうだった。
いつも愛衣は自分より人のこと。
優しいから。愛衣は優しいから。
でも、その優しさがいつも愛衣自信を傷つけてる。
愛衣....上城君の事好きなんでしょ?
好きなのに何で気持ちを閉じ込めようとするの?」
美麗に言ったことなかったのに。
上城君の事好きなんて言ったことなかったのに。
ばれてたんだ。
「うん、好きだよ。上城君のこと。
でも私は上城君の事好きになっちゃいけなかったの。
香里ちゃんが好きだから。
私は諦めるの。
私は優しくなんかない。
自分で突き放したのに、上城君と仲良くする香里ちゃんを見て、黒い気持ちになる。
そんな自分が、嫌いだよ」
香里ちゃんの事、好きなのに。
大事な友達なのに。
香里ちゃんに嫉妬してる自分がいて、そんな自分が嫌い。