私の彼氏は親友とデキていました

直球。ストレート言葉に戸惑う。

だって......信じられない。

上城君が私のことを.....?

これ、私の妄想?




「上城君......」




そう呟いた瞬間、上城君が私の腕を引っ張り、あっという間に上城君の腕の中へ。




安心する温もり。


そこで実感した。
ーーーー夢じゃない。
ーーーー妄想じゃない。

現実だ。



「お前は今日から俺のもん。
やっと手に入れた」


口角を上げて意地悪そうに笑う上城君。


ちょっと、いや大分俺様なその言葉も
今や私の心臓を早まらせるものでしかない。





やっと言えたんだ。



そして、上城君と両想い、付き合うことができたんだ。




そう思ったらたまらなく嬉しくて
涙が溢れた。




「可愛いーやつ」



上城君は私の頭を抱きしめながら
撫でてくれて。




今までの不安とか、焦りとか
一気に吹き飛んだ。




好き。その気持ち以外なにもなくなった。

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