私の彼氏は親友とデキていました
ここからはきっと声が届かない。
そう思って近くにいた女子に
「あの、香里ちゃん呼んでもらえますか？」
そう頼むと、なぜか眉間にシワを寄せ険しい顔になるその女子。
「香里？あいつと関わってんの？
やめた方がいいよ。
ていうか、あいつと話したくないから悪いけど自分で呼んで」
そう言い、廊下に出て行ってしまった。
そうだ........。
香里ちゃんはこのクラスでいじめにあっているんだ。
この狭い空間の中、1人で必死に
戦っているんだ。
香里ちゃんの方に視線を動かすと
下を向きながら、下唇を噛んでいた。
いつも、ああやって堪えてたのかな
我慢していたのかな。
