私の彼氏は親友とデキていました
「香里ちゃん、これつけて一緒に頑張ろう?」
「え?」
「いつかは.....。そう思ってたけど
今じゃなきゃ駄目だよ。
いじめ、私も一緒に戦うから
一歩前に踏み出そ?」
あの教室での香里ちゃんを見て思ったんだ。
こんな狭く残酷な世界に香里ちゃんを1人で居させたら、いつかは壊れてしまうんじゃないかって。
でも、壊れさせやしない。
香里ちゃんが必死に前を向き立とうとしてるんだったら私がそれを支えるんだ。
香里ちゃんが苦しい時は私も一緒に苦しめばいい。
絶対に1人になんかしない。
「でも、私.....どうしたらいいのか
わからない」
俯く香里ちゃんをそっと抱きしめる。