私の彼氏は親友とデキていました


「香里ちゃんは沢山我慢したよね。
ずっと頑張ってきたよね。
苦しかったよね、寂しかったよね。

でも立ち向かわなくちゃ。
解決するかどうかはわからないけれど、言いたいこと全部言おう?

我慢なんてもうしなくていいんだよ」




「ーーーーでも、怖いよ。
もしまた暴言吐かれたら、暴力振るわれたら、そう思うだけで体が震えてくる。
もう、あんな思いしたくないよ....っ」




「うん。そうだね。
でも逃げてちゃだめだよ。行動しなくちゃ何も始まらないし、何も解決しない。
終わらせようよ。私も一緒に戦うから」




「.......っ、愛衣ちゃんっ......。
ーーーーうん、怖いけど、そうだよね。
私ね、ずっとずっと辛かった。
目の前が真っ暗で光がなくて孤独だった。
でも私、頑張るよ。立ち向かう。
一歩踏み出すよ」






「じゃあ、行こう。
前に進もう」






........もう1人じゃないからね。

頼りないかもしれないけれど私がいるからね。



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