私の彼氏は親友とデキていました
「歩美ちゃんも、いじめられるのが嫌だったとはいえ、あなたの嘘で
香里ちゃんがいじめられて苦しんでたんだよ?
あなたならわかるでしょ?
香里ちゃんの悲しみが。苦しみが。
逃げないで、立ち向かおうよ」
最後に優しく愛衣ちゃんが「ね?」
と問いかけると歩美ちゃんが私の方に来て、泣きながら何度も謝ってくれた。
「ごめんなさい、ごめんなさい....!
私が弱いばかりに、香里ちゃんに
苦しい思いさせて本当にごめんなさい......っ!」
いじめの怖さ、苦しさを体験した今歩美ちゃんが逃げたかった気持ちが痛いくらいにわかる。
どうしても逃げたいって思っちゃうんだよね。
それに、いじめられてた歩美ちゃんを見て見ぬ振りした私も私だ。