私の彼氏は親友とデキていました


けど、けどね。



......心にかかってた黒いモヤモヤは
少し消えたような気がする。




光が、差し込んできたような気がする。




そして、私は呆然と立ち尽くす真紀を見た。



私の視線に気づいた真紀が、慌てて口開いた。


「わ、私は謝らないわよ.....!」



今まで人の事を散々見下してきた真紀。




そんな真紀が、人に頭を下げるなんてことしないというのはわかる。




だって、人一倍プライドが高くて
いつでも人の上にいたいという欲がある子だから。







黒いモヤモヤは少しずつ消えていくのがわかる。けどね、心の中にある
青い、悲しい気持ちは消えてない。





薄い、薄い青。
今にも消えてしまいそうな、そんな青い色がまだ心の中にある。





真紀、きっとあなたが謝ってくれれば青い色は違う色に変わる。



明るい色に、きっと。


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