私の彼氏は親友とデキていました


「真紀......」



立ち上がり、真紀の方に歩みを進める。ゆっくりとゆっくりと。



「ーーーーなによ」



そんな私に怯えるかのように、後ずさりする真紀。






ついこの間まで、逆だったのにね。


真紀が私に責めより、私は逃げる。

そして怯えて、耐える。






本音を言えば、真紀にも私と同じ気持ちを味わってもらいたい。




いじめの苦しさ、悲しさ。虚しさ。




今までされてきたこと全部、真紀にもしてやりたい。





教科書破って、お弁当をぐちゃぐちゃにして、無視して、他にもされてきたこと全部。




耳を塞ぎたくなるような罵詈雑言。

目を背けたくなるような体にできた傷。




全て、真紀に仕返したい。





私はこんなに苦しかったんだよ。

痛かったんだよ、寂しかったんだよ。



そう思い知らせてやりたい。


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