私の彼氏は親友とデキていました


「あー、なんだかスッキリした」




腕をぐいっと上にあげて伸びをする。





「結局、解決したのかよくわかんないや。......でも言いたいことは言えたし、なんだか晴れ晴れした」






虚しさとか寂しさとか悲しさとか。


負の感情はどこかへ消え去って行った。






「愛衣ちゃん、ありがとう。
私が、こうやって行動できたのも愛衣ちゃんのおかげだよ」





風になびかれ揺れる愛衣ちゃんの髪。


その髪を耳にかけながら



「私は何もしてないよ。
頑張ったのは香里ちゃん」



優しく笑う愛衣ちゃん。






ーーー綺麗だな。


容姿も心も、全てが綺麗なんだ。


だからみんな愛衣ちゃんに惹かれていくんだ。







「......本当、ありがとう」




小さめの声で、お礼を言えば
ザザッと木が揺れた.....。



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