私の彼氏は親友とデキていました

私がパンを食べている間に、彩ちゃんは私の髪を器用に結っていく。


「できた。はい見てみて」


手渡れた鏡で自分の髪型を見てみた。



「わあ.......凄い!」


耳の横から編み込みをしてあって
サイドで結んである。

サイドで結ばれた髪は、コテで緩くウェーブをかけてあって、可愛い髪飾りもしてくれてある。





「ありがとう、彩ちゃん!」



「いえいえ、お化粧もしてあげるから、こっちおいで」



彩ちゃんに手招きされソファに座ると、


「目瞑っててね?」



そう言われ、ギュッと目を瞑った。



顔に何かをつけられているのがわかる。

目になにかされている、
あっ、口に何か塗られた。


......そういえば、お化粧したの初めてだ。


手先が不器用だから、お化粧なんて自分でやったらどうなるかわからない。



人生初のお化粧した姿を玲央に見られるなんて.....。


なんか緊張してきた。

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