私の彼氏は親友とデキていました
.....中2の冬。
その時期に玲央に何かあったという事は想像できる。
でも私は、その"何か"を知りたい。
きっと、ここからは"踏み込めれたくない領域"なんだ。
玲央の瞳がそのことを物語ってる。
きっと、玲央のお母さんの事と関係してる。
そしてまた、少しの間、玲央と私の空間は静寂に包まれた。
その静寂に包まれた空間を、最初に壊したのは玲央だった。
「それをお前に話す必要がどこにあある?俺は全部話すなんて
言ってねぇけど」
冷たかった。声が、空気が。
もう夏だというのに。
玲央の何もかもが冷たかった。
「話す必要は......
ないのかもしれない。
聞いても特別玲央に何かしてあげられるわけじゃないし。
.....でも、でもね。
玲央がもってるものを私がもつことなら出来る。
悲しみとか苦しみとか。
私がもつことならできるんだよ」
玲央の目を見ながら1つ1つゆっくり言葉を発していく。