私の彼氏は親友とデキていました



人には触れられたくない事が1つや2つある。


でも、1人でずっと溜め込んでたら
いつか壊れちゃうよ。


1人でずっと、重たいものもってたら疲れちゃうよ。

1人で抱え込むより2人で抱えた方が軽くなる。



玲央......。私にも半分持たせてよ。






そして、少し間を置き溜息をついた玲央が口を開いた。



「それでも話せねぇって言ったら?」



「待つよ.....。って言いたいところだけど待ってたら玲央が壊れちゃうような気がするから待たない。

話してくれるまで逃がさないよ?」




少し意地悪く笑ってみれば、玲央は勘弁したように笑い



「本当、いい女だわ。愛衣は。
......あんまいい話じゃねぇけど。
それでも聞きたいか?」




そう言って私を見てきた。


その瞳は真剣で、これから玲央が話すことが生半可なものじゃないということが強く伝わってきた。




「うん、聞きたい」


強く、返事をする。



私が聞いて、何か解決できるかときかれたら、それはわからないけど。



玲央が話してくれるのなら、私はちゃんと聞いて受け止めよう。












そして、静かに息を吸い、そして
吐き、玲央がゆっくり口を開いた。



















「俺の母親さ俺が中2の時の冬に他界したんだ」







< 408 / 485 >

この作品をシェア

pagetop