私の彼氏は親友とデキていました


確かに、愛衣は可愛い。

でも世界中には愛衣より可愛い奴なんて山ほどいる。


探してみればこの学校にもいるのかもしれない。



でも、俺はコイツじゃなきゃ駄目なんだ。そう思った。




いつも我慢ばっかして、人のことばっか考える優しい奴。


でも、それに故に自分自身を傷つけてしまう。






俺の前では我慢なんて
してほしくねぇ。






俺が、こいつを守ってやるんだ。







そう思った。






だから今、こうして愛衣と付き合えて一緒にいられてすげぇ嬉しい。





母さんの死を乗り越えられたわけじゃない。

まだ、自分が憎くてたまらねぇ。

瞼を閉じれば、母さんの笑顔が。

冬が来れば、全てが真っ白に。





でもただ、愛衣がそばにいるだけで
なんかちげーんだ。





色んなものが見えてくる。




本当、すげぇよな。

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