私の彼氏は親友とデキていました

幸せへの道


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「......うっ、」


誤算だ。


まさか、まさか.......。



こんなに映画で感動するなんて。


「今日は1日泣きっぱなしだな」


泣きじゃくる私を見て、笑いながらそんな事を言ってくる玲央。


だって、仕方ないじゃないか。



ファンタジーものだったから、もっと楽しいものだと思っていたのに。


最後のラストシーンには、本当に泣いた。




持っていたポップコーンを食べるのを忘れてしまうぐらい熱中して見てしまった。




途中、物凄い怖い魔法使いが出てきて。

あまりにも怖くて、隣で平然と見てる玲央に抱きついてしまった。


「こんなんでビビるとか子供だな」

なんて、笑われた。


恥だ、恥以外の何物でもない。

なんて大胆な行動をしてしまったんだと今更後悔。




ポップコーンのゴミを捨てていたら

「今日の愛衣ちゃんは大胆だったなー」

なんてニヤニヤしながら私を見てくる玲央。



こういう時だけちゃん付けとか!

たち悪!


「そ、れは.....!もう忘れて!
抹消してくれていいから!」


切実に。消えて欲しい。抹消してください。
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