私の彼氏は親友とデキていました
まさかの.......着替えがない。
慌てすぎて下着だけ持ってきてしまったのだ。
だから今私の手元にあるのは、
パンツとブラだけ。
あほ。私のアホ!
さて、どうしようか。
さっき梅さんに玲央の部屋までの道のりを教えてもらったから戻れないことはない。
だがしかし、戻ってそこに玲央がいたらどうしようという話だ。
「......くしゅんっ」
やばい、だんだん寒くなってきた。
取り敢えず下着だけ身につけて、体にタオルを巻きつける。
「本当に、どうしよう」
運よく梅さんが来てくれたりしないかな?
ーーーーあぁ!もう!
自分に呆れるよ、本当。
......取り、行くしかないか。
忍び足で廊下へ続く扉を開ける。
左右を見て、誰もいないことを確認してからそっと扉を閉める。
梅さんに教えてもらった通り、玲央の部屋へと続く廊下を歩く。
そういえば、1階と2階、ふたつお風呂があるっていってたなー。
なんて考えながらのそのそと歩く。
人様の家で、こんな格好で歩くなんて......。
申し訳なさすぎる.....っ。
ごめんなさい、心の中で謝る。