私の彼氏は親友とデキていました
そして、歩くこと数分。
玲央の部屋の前に到着。
扉に耳を当ててみる。
中からは音が何もしない。
.......チャンス!
比較的ゆっくり扉を開けて、忍び足で玲央の部屋に入る。
辺りを見渡してみるけど玲央の姿はどこにもない。
それを確認してから、ダッシュでベットの近くに置いてある私の鞄のそばに駆け寄る。
「.....パジャマパジャマ」
バックの中を漁るけど........待って。
ちょっと待って。
本当に待って。
もう一度、バックの中を探る。
でも..........ない。
...........パジャマがない!!
う、そでしょ......。
本日2度目の放心状態。
と、その時
"ギィ"、と扉が.....開く音がした。
「..................あ、い?」
聞き覚えのある、いいや。
むしろよく聞いたことのある声が後ろから聞こえる。
向きたくない、いや。向けない!
さて、どうしましょう。
逃げる?隠れる?
ーーーーどれも無理!
絶体絶命というのは、こういうことを言うのだろう。
冷静に頭の中で思った。