私の彼氏は親友とデキていました


「.....へぇ、キスねぇ。
いいよ、しろよ。キス」


片目だけ開けて私を見据える玲央。

そんな玲央からは、これでもかっというくらい色気がでてて。


ーーーー起きてた。

絶対玲央、起きてた!



こんのっ、ドえすめ!


「し、しません!
ていうか早く手どけてよ」

冷静に、冷静に。

落ち着け、落ち着け。


これでも心臓は飛び出そうなくらい。
むしろ吐き出しそうなくらい。

猛スピードで動いてるんだ。



だって、こんな至近距離に絶世の美少年がいて。しかも色気たっぷりでさ。


そして、私の好きな人。なんだよ?


緊張しない方がおかしい。




一刻も早くこの場から去りたい。


せめて、体制をどうにかしたい。



「ムーリ。キスするまで離してやんねぇ」


ニヤッと意地悪そうに笑う玲央。


ここ、こんのおおお!

悪魔めっ。変態めっ。


ていうか、起きるんだったらもっと早く起きてよ!



「む、むり!」


き、キスなんて出来るわけないじゃん。

恥ずかしすぎて爆発しちゃう。


「じゃあ離してやんねぇ」


しれっとした態度で言う玲央を思いっきり睨み付ける。


でも、そんな私の睨みは玲央にとったらどうってことないみたいで。


依然と私を離す気配はない。



「もー、わかったから!」


キス、すればいいでしょ?

そのくらい...........出来るもん。


「そ、じゃあ早く」


目を閉じて、私からのキスを待っている玲央。


ヤバイ、めちゃくちゃかっこいい。
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