私の彼氏は親友とデキていました


お昼になって、いつもの裏庭で香里ちゃんとお弁当を食べながら、玲央達のことを相談してみると



「....気にすることないよ!
何か大事な用事があったのかもしれないし」


そう言ってくれた。



ーーーー大事な用事、か。

そうだといいんだけど....。



なんだかモヤモヤした気持ちのまま
香里ちゃんとお弁当を食べていると



「愛衣ちゃん、ごめん!
今からちょっと行かなくちゃ行けない所があって...」


慌ててお弁当を片付け始める香里ちゃん。



「そっか、わかった。
行ってらっしゃい」


「うん、行ってくるね」



ーーーーなんだか、今日は。


ーーーーみんなおかしい。




教室に戻って、玲央達を探して見るけれど、どこにも姿が見当たらない。


.....なにしてるんだろう。


ーーーーでも、思えば不安になることじゃないよね。


だって、私は玲央を信じてる。

もちろん俊と美麗だってそう。



だんだん、私の中を渦巻いていた不安は消えていく。

でも、その代わりに寂しい。
その気持ちがじわじわとでてくる。



早く、戻ってこないかな。

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