私の彼氏は親友とデキていました
「ちょっと!お父さん!....もう愛衣達来ちゃうんだからそのしかめっ面なおして!」
「愛衣に彼氏なんて、まだ早すぎる」
「だよな。父さんもそう思うよな。
愛衣に彼氏なんて.....」
お母さんがお茶を運んでいて、お父さんはソファに座ってしかめっ面。
お兄ちゃんはお父さんの横のソファに座って腕組み。
.....何この落ち付きのなさ。
しかも、私達が入ってきたことに誰一人として気づいていない様子。
え、どうすればいいんだろう。
とりあえず....声出してみようか。
「ただいま」
私がそう言った瞬間、皆が口を閉ざした。
静寂に包まれたこの空間。
それを最初に壊したのは
「.....あらまあ。随分なイケメンさんを連れてきたわね!さあさあ、座って」
玲央を見ながら目を輝かせているお母さんだった。